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投稿日:2024.10.17(木)
更新日:2024.10.28(月)
「面接時のNGワードが知りたい」
「面接でNG質問をしてしまった際のリスクを知りたい」
面接では、面接官が触れてはいけないタブーな質問があります。応募者とのトラブルを避けるために、上記のような悩みを持った企業も多いのではないでしょうか。
本記事では、累計数百社の採用業務を支援してきた弊社CrowdMooveの視点から、採用面接におけるNG質問の内容やNG質問を控えるべき理由について詳しく解説します。また、最後には実際の事例や、NG質問とOK質問の例をまとめているので、面接時の参考にしてください。
また、「採用面接でのNGな質問とは|NG質問を避けるための対策方法まで徹底解説」では、NG質問か判断が難しいケースや、NG質問をしないための対策方法についても解説しているため、ご覧ください。
目次
採用選考を行う上で、いくつかの内容に留意しておく必要があります。ここでは、主に以下の2つの内容について解説します。
採用選考において公正な採用選考であることを忘れてはいけません。企業は自社が定めた雇用条件や採用の基準に合う人であるかどうかを確認し、自社の希望とマッチする人材を次のステップへ進める必要があります。
そのため、思い込みや偏見などを除き、公平な判断をしなくてはいけません。また、本人に責任のない事柄や、選考基準に関係のない要素をもとに判断するのもNGです。特に、面接時の質問内容は、応募者の企業に対する印象を左右する可能性が高いため、発言内容について慎重に考えることが大切です。
候補者の適性や能力を採用基準にすることは、採用面接において重要です。日本国憲法では、すべての人に職業選択の自由を保証しています。一方、企業側にも「採用の自由」が認められています。しかし、「採用の自由」が認められているからと言って、候補者の基本的人権を侵害する内容の質問をするのが認められている訳ではありません。
そのため、思想や出身地、家族構成など、能力や適性に関係のない内容や、本人に責任のない事柄についてを採用基準にするのを控えましょう。
面接でのNGワードに関する質問を控えるべき理由はいくつかありますが、ここでは、以下の2つの理由について解説します。
面接でNGワードについて触れてしまった場合、SNSなどの情報拡散によって企業全体のイメージが低下する可能性があります。面接は、応募者の経歴や人柄について知る機会というだけではありません。面接官の態度や質問内容から、応募者は自身と合っている企業かどうかを確かめています。
そのため、不適切な質問や不誠実な対応をしてしまった場合、応募者から企業に対する印象が下がる可能性があります。また、最近では匿名の書き込みによるSNSでの炎上から企業のイメージダウンにつながるケースも少なくありません。そのため、面接ではNGワードを控えることが重要だと言えます。
応募者の個人情報の取扱いにあたり、職業安定法により罰則が課せられる可能性があります。職業安定法では、面接やエントリーシートで収集してはいけない応募者の個人情報がいくつかあります。
上記の内容に違反した場合は、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられる可能性があります。そのため、面接で質問してはいけない内容について詳しく知っておく必要があります。
面接時に聞いてはいけない内容は主に以下の5つについてです。
本籍地や出生位置に関する質問は、本人の努力では解決できないことであるとともに、本人への責任はありません。また、それらの質問を行うことで、選考時に偏見をもってしまう可能性があるため、控えましょう。
さらに、質問を行う以外にも「戸籍謄本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることもNGです。出身地や本籍地をもとに採用選考を行う行為は、基本的人権の侵害になる可能性が高いです。
採用面接において、家族、地位・収入に関する内容の質問を行うこともNGです。また、住宅状況に関する質問も同様に控えましょう。具体的には、以下のような質問を指します。
【家族に関する質問】
【地位・収入に関する質問】
【住宅状況に関する質問】
家族、地位・収入は、本人に責任がなく、自由を尊重するべき内容であるため、これらに対する質問は控えましょう。
本人の所有している資産や、親の所有している資産に関する質問はNGです。たとえば、以下のような内容は控えましょう。
資産に関するストレートな質問だけでなく、間接的に聞くような質問もしてはいけません。面接の目的は、本人の適性や能力を公平に判断することであるため、選考に関係のない内容は触れないようにしましょう。
思想や信条、宗教、尊敬する人物、支持政党など本人の自由であるべき内容の質問はNGです。応募者の自由であるべきことを採用基準にすることは、「思想の自由(第9条)」「信条の自由(第20条)」などに違反します。具体的には、以下のような内容の質問を控えましょう。
また、「愛読書」や「尊敬する人物」などの質問も、選考に関係のない質問であるためNGとされています。特に、アイスブレイクの際や、話題が広がった際にうっかり触れてしまう話題でもあるため、注意しましょう。
言うまでもありませんが、面接において、ハラスメントととらえられる内容の質問はNGです。具体的には、以下のような内容が挙げられます。
結婚や出産に関する質問は、応募者のプライバシーを侵害する可能性があるとともに、セクシュアルハラスメントと思われる可能性があります。さらに、スリーサイズなどの容姿に関する情報も差別的な評価につながるため、情報収集が禁止されています。
ここでは、ハローワークが実際に指導した事例をいくつか紹介します。気づかずにNG質問を行っている場合もあるため、よく確認しましょう。
採用面接を行ったA社では、以下のような出来事がありました。
面接の前にアンケート用紙を渡された。アンケート用紙には、「携帯電話番号」、「父母の有無」、「兄弟の人数・学年」などを記入する項目があった。
前章でも解説したように、家族に関する質問やプライベートを詮索するような質問はNGです。A社での出来事のように、面接で質問をしていなくても、アンケート用紙などに書かせる行為も控えましょう。
以下は、B社での採用面接時の様子です。
採用面接時に、次のような質問を受けた。
会社:自宅は、○○区のどのあたりですか。家の近くには何がありますか。生徒:○○公民館の近くです。会社:通勤が不便だけど大丈夫ですか
一見、なんの問題もない文章に思えます。この場合、企業は通勤方法について尋ねようとしていますが、結果として住宅環境について尋ねることになっていることがわかります。このように、意図していないことでも結果としてNG質問をしてしまっている場合があるため、注意が必要です。
以下はC社で行われた採用面接時の内容です。
採用面接時に、「ご両親はおられますか」「自営業ですか」「兄弟はいますか」「どのあたりに住んでいますか」「家は持ち家ですか」「いつから住んでいますか」などの質問を受けた。また、求人票の選考方法には「一般常識と面接」とありながら作文が実施され、作文題名も「私の家族」というものであった。
前章でも言及したように、家族に対する質問や家族との関係を探るような行為を行うことは、応募者の権利を侵害することになります。そのため、選考基準以外の質問や試験の実施は控えましょう。
以下は面接時のNG質問やNGワードを集めたものです。
【本籍地・出生地に関する内容】
【家族に関する質問】
【地位・収入に関する質問】
【住宅状況に関する質問】
【資産に関する質問】
【思想・信条、宗教、尊敬する人物、支持政党に関する質問】
【ハラスメントととらえられる可能性がある内容】
以下は面接時に話しても大丈夫な質問例です。質問を考える際の参考にしてください。
弊社Crowd Mooveでは、多くの支援実績から得たノウハウを活かし、スカウト送信や求人票の作成・更新などの採用業務の依頼を受け付けています。依頼から1〜3営業日以内に着手可能で、専属のアシスタントが付き、6時間以内に返信を徹底などのスピード対応をしています。さらに、メール送信などの業務は自社内のスタッフが行うため、作業の少ないコアな業務から作業の多い業務まで委託可能です。
業界では珍しい1時間2200円の従量課金制であるため、無駄なコスト削減につながります。また、急な稼働時間、業務内容の変更にも対応可能です。
ここまで、採用面接時に留意しておくべき内容やNG質問の内容、NG質問を控えるべき理由などを、事例や例文を用いて解説しました。NG質問をすることは、企業側にも応募者側にもデメリットしかなく、本来の目的である自社に合った優秀な人材の採用が難しくなってしまう可能性もあります。そのため、本記事の内容を踏まえ、適切な面接を心がけましょう。
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