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投稿日:2024.10.17(木)
更新日:2024.10.28(月)
「就活イベントを開催しても、参加者があまり集まらない」
「合同説明会から選考へ進んでくれる就活生が少ない」
採用活動推進のため、就活イベントの開催において、上記のような悩みを持った企業も多いのではないでしょうか。最近では就活時期の早期化により、多くの就活生が早い段階から企業選びや就活イベントへの参加を行っています。
本記事では、累計数百社を支援してきた弊社CrowdMooveの視点から、合同説明会や就活イベントでの集客方法、就活生に合同説明会から企業の選考へ進んでもらう方法について詳しく解説していきます。会社説明会を成功させるポイントをチェックリスト化したものがあるため、就活イベントを開催する際の参考にしてください。
目次
会社説明会とは、就活をしている学生に対して企業が会社概要や業務内容を伝えるイベントのことを指します。就活生は会社説明会に参加することで、企業研究や志望する業界について深く知ることができます。
単独説明会は、「予約が必要」でひとつの企業が自社オフィスなどで開催する説明会のことを指します。一ヶ所の会場では一社の説明しか受けられませんが、その企業について時間をかけながら深く知ることができるのが特徴です。「興味のある会社について深く知る」ことの意味合いが強いです。
合同説明会は、「予約不要」でさまざまな業界・業種の企業が一度に集まって行う説明会のことを指します。 一ヶ所の会場に行けば何社も見て回ることができ、一社あたりにかかる時間は短いのが特徴です。「 会社についての理解を深める」よりも、「知らない会社について知る」ということをメインにしています。
出典:厚生労働省 一般職業紹介状況(令和6年4月分)について
平成25年度までは求職者数が求人数を上回り、就職や転職に関して「買い手市場」の傾向にあったため、1つの求人に応募が殺到することも少なくありませんでした。しかし、平成26年度からの新卒採用は、そもそも若者の労働者が減少傾向にあることなどにより、「売り手市場」の状態にあることで、採用が難化傾向にあります。また、内定受諾率が低くなってきていることや、インターネットがより活用されだしたことで、就活生へのアプローチに関するノウハウがないことなどについて悩みを持っている企業も少なくありません。
そのため、新卒採用だけでなく、人材を採用することが難しくなっていることを十分に理解し、時代に対応した採用方法について考えていく必要があります。
ここまで、会社説明会の概要や新卒採用の難しさについて触れてきました。次は、実際に集客方法ごとのメリット・デメリットについて知り、自社にあった集客方法について考えていきましょう。
実際に紹介する集客方法は以下の4つです。
順番に確認していきましょう。
合同説明会は、さまざまな業界・業種の企業が一度に集まって行う説明会のことを指します。メリットは主に以下の4つです。
<メリット>
一度にさまざまな企業が集まって説明会を行うことで、多くの就活生の参加が見込まれるため、より多くの就活生とのコミュニケーションを取れるだけでなく、他企業の情報を得られる点もメリットだと言えます。
一方、合同説明会には以下のようなデメリットもあります。
<デメリット>
参加人数が多いと言っても、必ずしも希望している人材に出会えるわけではないのがデメリットです。また、多くの企業がいるため、差別化を図る必要がある点や、出展準備にコストがかかってしまうのがデメリットだと言えます。
SNS(Instagram・X・TikTok)は、より近い距離間で学生と接することができるツールです。SNSを用いた集客のメリットは主に以下の5つです。
<メリット>
SNSでの集客は、多くの学生が日常的に使用していることで拡散力が高いことや、情報発信を行いやすいこと、コミュニケーションツールとしても利用できることはメリットだと言えます。
SNS集客におけるデメリットは主に以下の3つです。
<デメリット>
認知獲得がメインとなるため効果を感じづらいことや、SNSの知識がない場合に企業イメージの低下を起こす可能性があることはデメリットだと言えます。また、閲覧数を増やすためには、情報を最新化させる必要があり、工数がかかり続けてしまうこともデメリットの1つだと言えます。
ナビ媒体は、リクナビやマイナビなどの就活総合支援サイトにおいて、自社の求人や説明会への参加を促す広告を掲載します。主なメリットは、以下の2つです。
<メリット>
ナビ媒体は多くの就活生が利用しているため、母集団が多いことが大きな特徴です。また、写真やDMを用いることができるため、自社の魅力を細かく伝えることができます。
ナビ媒体のデメリットは、主に以下の2つです。
<デメリット>
ナビ媒体は、登録学生数だけでなく企業の登録数も多いため、掲載企業の中で埋もれてしまう可能性があることはデメリットだと言えます。また、ターゲット層でない学生もいるため、工数が多くかかってしまうこともデメリットの1つです。
学生集客に有効なツールとして、大学の教職課・キャリアセンターを利用することができます。メリットは、主に以下の3つです。
<メリット>
大学の就職課は、比較的コストを抑えられる点や大学主催のイベントに参加させてもらえる可能性がある点が大きなメリットです。また、自社の希望に合った学生を紹介してくれる可能性がある点も1つのメリットです。
大学の教務課におけるデメリットは主に以下の2つです。
<デメリット>
大学との関係性を築いていく必要があるため、定期的に訪問する必要がある点や、紹介された学生を不採用にしづらいという点は大学を利用した集客としてデメリットだと言えます。
それぞれの集客方法のメリット・デメリットを、表形式にしたものが以下の表です。
メリット デメリット 合同説明会 ・多くの就活生との面接の機会が、短期間に得られる直接就活生とコミュニケーションを取れるため、自社の魅力を伝えやすい
・直接のコミュニケーションを通して、就活生のコミュニケーション能力を見ることができる
・多くの企業が同会場にいるため、他企業の情報を得られる
・必ずしも希望した人材に会えるとは限らない
・多くの企業がいるため、差別化を図る必要がある出展準備にコストがかかるSNS ・拡散力が高い日常的に利用しているユーザーが多いため、潜在層にもアプローチが可能
・自社の魅力が発信しやすい無料で実施できる
・情報発信だけでなく、気軽なコミュニケーションツールとしても利用できる
・認知獲得がメインとなるため、効果を感じずらい
・誤解が生まれる発言など、企業イメージ低下を引き起こす可能性がある
・閲覧を増やすために情報の最新化を常に行う必要があるナビ媒体 ・マイナビ登録学生約62万人、リクナビ登録学生者数約49万人のように、圧倒的に母集団が多い
・写真やDMを用いることができるため、自社の魅力を伝えやすい・企業数が12000~26000社掲載されているため、掲載企業の中で自社が埋もれてしまう可能性がある
・ターゲット層でない学生もいるため、工数が多くかかってしまう大学の就職課 ・就職情報サイトへの掲載や就活フェアへの参加と比較すると、比較的コストを抑えることができる
・大学との関係が築けると、学内での合同説明会や企業セミナーに参加できることがある
・自社の求人に該当する学生を紹介してくれる可能性がある・大学との関係を作るために、定期的に訪問する必要がある
・就職担当に教授から学生を直接紹介された場合、不採用の判断がしずらい
冒頭でも記述しましたが、就活生と接点をもつ上で集客手法のメリットやデメリットを理解し、選ぶことは重要です。上記の表をもとに自社に合った集客方法について考えましょう。
次に、会社説明会に失敗しやすい会社の特徴をいくつか紹介します。今回紹介する特徴は主に以下の4つです。
上記の内容に当てはまっていないか、順番に確認していきましょう。
会社説明会に失敗しやすい会社の特徴として、「集客方法が適切でない」が挙げられます。また、集客ツールや宣伝の方法自体への理解が乏しいことも会社説明会に失敗しやすい会社の特徴として挙げられます。
人がどのようにして集まるのか、自社のターゲットとする層はどのような集客方法で集めることができるのかについての理解を深めることが重要です。中小企業やスタートアップの企業では、ただ単に広告を載せるだけでは集客につなげることが難しいです。集客方法を考える上で、下記のようなフローで考えていくのがおすすめです。
例えば、真面目で大学での勉学に励んできた学生を希望する場合、信頼性の高い大学を経由して集客することで、より希望にあった人材と出会える可能性が高いです。ターゲットによって適切なアプローチの仕方は異なるため、集客方法に目を向けることは重要です。
2つ目の特徴は、「アピールの仕方を間違えている」です。例えば、福利厚生を重視して企業選びを行っている就活生に対して、将来のキャリアパスや成長環境についてのアピールをするのはあまり効果的ではありません。
このように、どの会社にもそれぞれに強みがあり、さまざまなアピールできる要素を持っていますが、それを上手くアピールできてない企業も少なくありません。自社の強みをアピールしているつもりでも、学生にとって魅力的でない情報でなければ意味がなく、集客につながりません。そのため、就活生がどのような条件や情報を求めているのかについて理解し、それに沿った内容をアピールすることが重要です。
3つ目の特徴は、「開催場所やタイミングが悪い」です。会場の距離が駅から遠かったり、アクセスが悪い場所だと、来場のハードルが高くなり、就活生はなかなか合同説明会に参加してくれません。また、その他の大規模な就活イベントや大手企業が開催しているイベントなどが同日に行われている場合、就活生の参加が減ってしまう可能性があります。
そのため、場所や開催時期の選択はとても重要です。費用などさまざまな問題はありますが、開催場所を駅の近くやアクセスが良い場所にしたり、大型就活イベントの開催時期を把握してタイミングをなるべくずらすことが合同説明会を成功させる要因の1つです。
4つ目は、「集客ツールを最大限に活用出来ていない」です。集客には、上記で触れたようにSNSやナビ媒体などさまざまなツールがありますが、効果的に活用できていない場合には、集客が期待通りに進まない事があります。
例えば、Instagramではクリエイティブな分野に興味がある学生や、ビジュアル重視の情報を好む学生が多いです。それに対して、LinkedInでは、ビジネス志向の学生やキャリアに関して真剣に取り組んでいる学生が多いです。このように、ツールによって使っている学生の属性などが異なるため、それぞれの特性について理解して活用することが重要です。また、自社のアピールの仕方をわかっていないこともこの問題につながるため、集客ツールの利用方法などを改めて見直す必要があります。
会社説明会を成功に導くポイントはいくつか存在します。ここでは、具体的にどのような活動をすればよいかについて説明します。
ここで紹介する内容は以下の5つです。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1つ目は、「就活生のニーズを理解する」です。「合同説明会で失敗しやすい会社の特徴」でも触れたように、就活生のニーズを理解していないことで集客に失敗するケースは少なくありません。そのため、就活生のニーズを理解することは、集客において最も重要な事だと言えます。
就活生のニーズを知る方法として、実際に就活生へ質問してみることなどがあげられます。例えば、以下のような内容です。
上記の内容以外にもさまざまな質問をし、就活生のニーズを把握することで、自社のどのような点をアピールすれば効果的に集客できるのかを考えることができます。就活生の目線を知ることが成功への第一歩だと言えます。
2つ目は、「SNSなどを利用して知名度を上げる」です。知名度が低いことを悩みとして抱える企業は少なくありません。特に、中小企業やスタートアップ、BtoBの企業は学生の目に触れる機会が少ないため、認知度が低いことも多いです。
そのため、FacebookやX(旧Twitter)、Instagramなどを通して集客を行い、認知度を上げることが重要です。SNSを日常的に利用している学生も多く、就活生とフランクに接触することができるため、自社の強みをアピールすることができます。しかし、SNSの知識不足によるトラブルや、自社の投稿を多くの就活生に見てもらうために常に投稿し、最新化させる必要があるため、注意が必要です。
3つ目は、「大学への訪問を行う」です。「集客方法について」でも触れたように、大学の就職課やキャリアセンターと関係を持つことで、学生を紹介してくれたり、大学が開催する就活イベントに参加させてもらえることがあります。
また、そのほかの就職情報サイトへの掲載や就活フェアへの参加と比較すると、比較的コストを抑えることができる点で、大学への訪問は魅力的だと言えます。さらに、大学からの紹介は、人数は多く集まりませんが、仕事や勉学などへのやる気が高い学生が多いため、やる気の高い学生を集めたい企業にはおすすめです。
4つ目は、「若手社員に参加してもらう」です。若手社員は、就活生と年齢が一番近い場合が多いため、大ベテランの人事部長よりも若手社員の方が話しかけやすいと感じる就活生も少なくありません。
また、就活生と1~2年ほどしか年齢の変わらない先輩社員がバリバリと仕事をしている様子を見せることで、就活生に「この会社なら自分も活躍できそう」と思ってもらえる可能性があるため、若手社員に参加してもらうことは会社説明会を成功に導く上で重要です。
5つ目は、「可能な限りほかの就活イベントと日程をずらす」です。「会社説明会で失敗しやすい会社の特徴」でも触れたように、ほかの就活イベントとできる限り日程をずらすことは重要です。
自社の会社説明会を大規模な就活イベントと同時期に行った場合、同時期に開催している就活イベントに就活生を取られてしまう可能性があります。特に、中小企業の場合は認知度が低いことが多く就活生と接触できる機会が少ないため、就活生の予定に合わせる努力を行うことが重要です。
会社説明会に参加してもらっても、自社を覚えていてもらえなければ、その後の採用活動を思うように進めることができません。そのため、会社説明会の後に自社を覚えておいてもらうポイントについて説明します。
紹介する内容は以下の3つです。
1つ目は、「パンフレットやノベルティを配って形に残す」です。興味をもって自社の説明会に来てくれた就活生の手元に、自社のパンフレットや企業の名前やロゴを入れたノベルティを渡すなど、形に残る状態で自社をアピールすることは重要です。
視覚的にアピールすることで、企業についてより就活生に印象づけることができ、覚えておいてもらえる可能性を高めることができます。また、就活生に喜んでもらえるノベルティを渡しながら企業の魅力をアピールすることで、イメージアップも図ることができます。
2つ目は、会社説明会の中で「個別にコミュニケーションをとる」です。就活生と個別にコミュニケーションを取ることで、就活生は自由に質問したり、気になる情報について詳しく聞くことができるため、企業理解を深めることができます。
また、大衆的に説明を聞くよりも個別で話をすることで就活生の印象により残りやすくすることができます。さらに、個別でのコミュニケーションにより、就活生だけでなく、企業側も就活生のことをより知ることができるため、自社を覚えてもらうためのアプローチ方法について考える際の材料になります。
3つ目は、「そのほか自社イベントなどの告知をする」です。これは、就活生との接点を増やす上で重要です。イベント後にそのほかの自社イベントが開催される場合、そのことを告知することで、就活生の導線を作ることができます。
また、そのほかの自社イベントに来てくれた場合は、より詳しい内容についてアピールができるとともに、選考まで進んでくれる可能性があります。
【合同説明会を成功させるためのチェックリスト】
以下はこれまでの内容をチェックリスト化したものです。紹介したポイントが実施されているか確認していきましょう。
会社説明会で自社に興味を持ってもらったら、企業の一番の目的である選考に進んでもらえるようにしましょう。
ここでは、選考に進んでもらう方法を以下の2つ紹介します。
順番に確認していきましょう。
1つ目は、「参加してくれた学生へのお礼メッセージを送る」です。就活生は、社員の魅力やセミナー自体の雰囲気だけでなく、イベントのオペレーションなどの企業としての丁寧な取り組みが出来ているかどうかも見ていることが多いです。
そのため、会社説明会が終了した後に会社側からお礼のメッセージを送ることで、学生側に丁寧な会社であるという印象を持ってもらうことができ、企業のイメージアップにつなげることができます。
2つ目は、「その場で個別説明会への予約を取る」です。就活生との接点を増やす上で、一番早い手段でもあります。学生の興味が最高潮に達しているタイミングでさらなるアプローチを行う事で、スムーズに次のステップへ就活生を進ませることができます。
個社説明会を予約してもらうことで、就活生は具体的なアクションをとりやすくなり、選考プロセスにおいて積極的に進めることができます。また、企業側も、関心の高い学生や自社が求めている人材を見極めやすくなるため、可能な範囲での個別説明会への即時予約はおすすめです。
ここまで、合同説明会の概要から選考へ進んでもらうための方法について触れてきました。「売り手市場」と呼ばれる現在において、採用活動は難しくなっています。そのため、就活生のニーズを理解し、適切なアプローチを行うことが重要です。本記事で紹介した内容をもとにより効果的な採用活動を行いましょう。
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