【チェックリスト付き】内定者面談でよくある質問とは|成功のポイントまで徹底解説

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「内定者がもつ不安を解消したい」

「内定後面談を行う際に気を付けることを知りたい」

採用面接や選考後に、内定者に対してフォローを行うことは入社意思や向上心を持ってもらう上で、重要です。しかし、内定後面談を実施するにあたって、上記のような悩みを持つ企業も多いのではないでしょうか。

本記事では、累計数百社の採用業務を支援してきた弊社CrowdMooveの視点から、内定後面談の概要や目的から、内定後面談を行う際のポイントまで徹底解説します。また、最後には内定後面談を実施する際のチェックリストがあるので、内定後面談を実施する際の参考にしてください。

内定後面談とは

内定後面談とは、企業が内定した人材に対して行う面談のことを指します。内定者は、入社に対する疑問点や懸念点を解消することができる良い機会となり、企業にとっては、内定者の入社意欲を促進させることのできるチャンスとなるため、双方にメリットがあります。

内定後面談を行う目的

企業が内定後に面談を行う目的はいくつかあります。ここでは、以下の3つについて紹介します。

  • 入社意思を確認するため
  • 内定者がもつ不安を軽減させるため
  • 労働条件について説明するため

1.入社意思を確認するため

内定後に面談を行う目的の一つには、入社意思を確認するためという目的があります。候補者は、企業から内定をもらったからと言って、必ずしも入社するとは限りません。また、複数の企業から内定が出ている場合、入社先を迷っている可能性があります。

そのため、内定後に面談を行い、内定者の疑問点を解消することで、候補者の入社意思を高められる可能性があります。さらに、企業側は、候補者の入社意思を確認することで、採用計画の見通しを立てやすくなるというメリットもあります。

2.内定者がもつ不安を軽減させるため

内定後に面談を行うことで、内定者がもつ不安を軽減させることができる可能性があります。内定者は、入社後の様子がイメージできなかったり、人間関係などに不安を持っていることがあります。その場合、社内の様子や研修制度、実際の業務について詳しく説明することで、内定者が入社後のビジョンを想像しやすくなり、入社に対しても前向きに検討することができるようになります。

このように、内定後面談を行う目的には、内定者がもつ不安を軽減させ、入社後のミスマッチを防いだり、入社に対して前向きに考えてもらうといった目的があります。

3.労働条件について説明するため

内定後面談を行う目的には、労働条件について説明することも含まれます。内定後には、給与や賞与、福利厚生などの労働条件に関する説明を行う必要があります。労働条件を改めて確認することで、企業側と内定者側との認識の相違を防ぎ、トラブルを防ぐことができます。

また、面談を対面で行うことで、内定者はメールや電話では聞きづらい内容についても質問することができます。このように、企業側は内定者からの質問に答えることで、内定者の疑問点や懸念点を解消でき、労働契約に関するトラブルを事前に防ぐことができます。

内定後面談を行う企業側のメリット

企業が内定後に面談を行うメリットはいくつかあります。以下の3つのメリットについて詳しく解説します。

  • 早期離職の防止につながる
  • 学生の意思を確認できる
  • 配属先を考える際の参考となる情報を得られる

1.早期離職の防止につながる

内定後に面談を行うことで、企業側は採用後の早期離職の防止につなげることができます。内定者の中には、「実際に働いてみたら思っていたのと違った」などの理由により、早期離職をしてしまう人も少なくありません。このような入社後のミスマッチを防ぐには、内定者が具体的に業務の様子や社風をイメージできるようにする必要があります。

内定者との面談を設け、社内の様子や業務内容について個別に話す機会を作ることで、内定者に具体的なイメージを持ってもらうことができます。また、具体的なイメージを持ってもらい、入社後のミスマッチを防ぐことができれば、早期離職の防止につなげることができます。

2.学生の意思を確認できる

内定後に面談を行うメリットとして、学生の意思を確認できることが挙げられます。「内定後面談を行う目的」でも言及したように、内定者は複数の企業からも内定をもらっている可能性があります。

内定者が入社する意思があるのかどうかや、就職活動を続ける予定があるのかどうかを、内定後の面談時に確認することで、企業側は今後の採用活動の方針を決めることができます。また、入社した人数が想定よりも少ない場合、採用方針の見直しや採用活動の促進などに注力する必要があるため、どの程度の人数が入社予定なのかを把握することは重要であると言えます。

3.配属先を考える際の参考となる情報を得られる

内定後面談時に内定者とコミュニケーションを取ることで、配属先を考える際の参考となる情報を得ることができます。内定後面談では、内定者のはたらきかたや業務に関する希望を確認し、できる限り希望に沿う配属先を考えましょう。また、内定者が早い段階から入社準備を行うために、配属先がいつ頃決定予定なのかについても知らせるようにしましょう。

もし、すでに配属先が決定している場合には、内定者の業務内容や事前準備の内容についての説明をしておくことで、業務をスムーズに開始することができます。

内定後面談を行う学生側のメリット

学生が内定後に面談を行うことによるメリットはいくつか挙げられます。ここでは、以下の3つについて詳しく解説します。

  • 選考で聞けなかったことについて質問できる
  • 入社後のミスマッチを避けることができる
  • 入社後の配属先や仕事内容などについて聞ける

1.選考で聞けなかったことについて質問できる

内定者の中には、緊張や面接官からの評価を気にして、面接時に十分な質問ができなかったという人もいます。しかし、採用後に内定先との面談を行うことで、選考時に聞くことができなかった質問をすることができ、疑問点を解消することができます。

特に、給与や休日などの待遇面は、働く上で重要な情報ですが、面接時に聞きづらいと感じる学生が多いです。そのため、内定をもらっている状態で気軽に聞くことができる内定後面談は、学生側にとって大きなメリットがあると言えます。

2.入社後のミスマッチを避けることができる

入社後のミスマッチを避けることができる点も内定後面談における学生側のメリットだと言えます。「1.選考で聞けなかったことについて質問できる」でも言及したように、内定後面談を通して、学生側は疑問点や懸念点について質問することができます。

そのため、「社風が思っていたのと違った」といった入社後のミスマッチを避けることができ、自分の働く姿をより具体的にイメージすることができます。また、企業によっては現場で働く社員や母校が同じ先輩社員が内定者面談を担当する場合もあるため、よりリアルな業務内容について聞くことができます。

3.入社後の配属先や仕事内容などについて質問できる

内定後面談を行うことで、学生側は入社後の配属先や仕事内容などについて質問することができます。特に、配属先が多岐にわたる企業の場合には、配属先によって場所や業務内容が大きく変わる可能性があります。

そのため、入社後の配属先や仕事内容について知ることは、自身の今後のキャリアや習得するスキルについて考える上で重要であると言えます。もし、内定者面談時の時点で、入社後の配属先が決まっていなかった場合には、いつ頃決定予定かを聞いておくようにしましょう。

内定後面談を実施するまでの流れ

内定後面談を実施するにあたって、企業側は以下のようなプロセスで進めるのがおすすめです。

1.面談の内容・方向性について明確にする

初めに、面談を行うにあたって、面談の内容や方向性について明確にしておく必要があります。面接で何を伝えたいか、何を聞きたいかなどについて明確にし、目的をもって内定後面談を実施しましょう。目的や方向性を定めていない状態で面談を実施した場合、思うような効果が得られない可能性が高いです。

また、面談の方向性や目的などが明確になれば、当日に行う質問内容や準備するべきことがわかりやすくなるため、円滑に準備を行うためにも目的や内容を明確化しておきましょう。

2.回数と実施時期を決める

次に、内定後面談の回数と開催時期を決定しましょう。内定後面談の回数については、内定通知から入社までの間に複数回行うと効果的と言われているため、複数回実施するのがおすすめです。また、内定通知から入社までの期間が長い場合には、定期的に行う面談を行うことで信頼関係を構築し、入社意思を継続してもってもらえるようにしましょう。

しかし、あまりにも高頻度に実施している場合にはかえって内定者の負担になってしまう事が考えられるため、入社までに3回程度行うことを目安に面談を実施しましょう。

3.内定者からの逆質問に対する回答準備を行う

回数や実施時期が決定したら、内定者からの逆質問に対する回答準備を行いましょう。事前に質問内容を想定し、回答を用意しておくことで、不備なくスムーズに質問に答えることができます。

また、想定される質問を事前にリストアップしておくことで、資料を見せながら説明することができるため、内定者の深い理解を促すことができます。さらに、それらの資料を事前に共有しておくことで、面談の担当者によって回答に相違がある事態を防ぐことができます。逆質問でよく聞かれる内容については、後ほど詳しく解説します。

4.面談方法を決める

出典:マイナビ「2024年卒内定者意識調査」

面談方法を決定しましょう。面談方法は対面以外にも、オンラインや電話で行うことができるため、内定者の都合や自社の状況を考慮して選択しましょう。また、マイナビが行った「2024年内定者意識調査」では、内定者が実施してほしい企業のイベントとして、対面のイベントが上位を占めていることがわかります。できるだけ対面での実施を行うようにしましょう。

面談の方法によって、必要な準備は異なります。たとえば、対面で行う場合には、面談場所の確保や案内を行う必要があります。また、交通費の精算方法などについても事前に決定しておく必要があります。一方、電話やビデオ通話を用いて面談を行う場合には、使用するツールの指定や面談先のリンクを事前に送っておくようにしましょう。

さらに、内定者が当日の身だしなみに迷う可能性があるため、服装ついても事前に内定者にお知らせしておくのがおすすめです。

5.面談の担当者を決定する

最後に、面談の担当者を決定しましょう。面談の内容によって適した人材は異なるため、「1.面談の内容・方向性について明確にする」で定めた内容をもとに担当者を考えましょう。

たとえば、業務の内容や社風についての理解を深める面談を行いたい場合には、配属先の現場で働く社員を担当にするのがおすすめです。配属先の社員にすることで、現場の雰囲気や業務内容をよりリアルに伝えることができるため、内定者が働く様子をより想像しやすくなります。

このように、面談の内容に沿った担当者選びを行い、効果的な面談を行いましょう。また、すべての準備が整ったら、できるだけ早く内定者への連絡を行い、持ち物などの必要なものを用意してもらいましょう。

逆質問でよく聞かれる内容

逆質問でよく聞かれる内容はいくつかあります。ここでは、以下の3つについて詳しく紹介します。

  • 給与や昇給について
  • 評価制度について
  • 仕事の繁忙期や有給休暇について

1.給与や昇給について

給与や昇給について、選考時に質問しずらいと感じる学生は少なくありません。そのため、内定後面談での質問では、給与や昇給について質問されることが多いです。

給与について尋ねられた場合には、初任給の具体的な金額と支給日を伝えておくようにしましょう。また、昇給や賞与についての質問の際は、「こういう成果をあげて賞与をもらった社員がいた」や「入社〇年で年収〇万円になった社員がいる」などの具体的な例を挙げて、内定者がイメージしやすいように瀬悦明しましょう。また、残業代や残業の有無などについても話しておくと、より親切です。

2.評価制度について

評価制度を知ることは、キャリアアップを図る内定者にとっては、重要なことです。そのため、内定後面談で質問されやすい内容でもあります。また、内定者は評価ポイントを聞くことによって、自分が実際に働くイメージをつけることもできます。

たとえば、評価制度に関して「目標達成度以外に、どのような要素が評価に影響しますか?」や「評価はどのくらいの頻度で行われますか?年に何回など、具体的なスケジュールがあれば教えてください。」といった質問が来ることが考えられます。その場合、「給与や昇給について」でも話したように、具体例を用いてできるだけ詳しく話すようにしましょう。また、どのようなスキルを習得すると良いのかまで答えると、より親切です。

3.仕事の繁忙期や有給休暇について

仕事の繁忙期や有給制度について聞くことは、ワークライフバランスや待遇面を重視する内定者にとって重要なことです。そのため、内定後面談の際に聞かれることが多い質問でもあります。

たとえば、「年間スケジュールを教えてください」や「繫忙期を教えてください」といった内容の質問があった場合には、繁忙期の時期や、様子、残業の有無などについて詳しく説明しましょう。また、社員旅行や表彰式など、企業独自のイベントを実施している場合には、内定者の社風の理解にも役立つため、イベントの様子や頻度などについても知らせておきましょう。

内定後面談を行う際のポイント

内定後面談を行う際には抑えておきたいポイントがいくつかあります。ここでは、以下の3つについて詳しく解説します。

  • 内定者が話しやすい雰囲気づくりをする
  • 質問にできるだけはっきりと答える

1.内定者が話しやすい雰囲気づくりをする

出典:マイナビ「2024年卒内定者意識調査」

内定後面談は、内定者の疑問や懸念点を解消する場でもあります。そのため、信頼関係を構築し、内定者が話しやすい雰囲気作りを心がけることが重要です。また、マイナビが行った「2024年卒内定者意識調査」では、入社を決めたポイントとして、人事担当の印象や先輩社員の印象などが上位に入っています。このように、社員や人事担当の印象は、内定者の入社意欲等にも影響するため、態度や言葉遣いなどの印象も重要だと言えます。

内定者が話しやすい雰囲気づくりの1つとして、内定を出した理由について伝えるのがおすすめです。内定者に自社で働いてほしいと思った理由を説明することで、自社に必要な人材であることを認識させることができ、安心感をもってもらうことができます。さらに、内定者が質問や相談を行いやすいように、少しカジュアルな表現を取り入れたり、柔らかい言葉を使用するのもおすすめです。

2.質問にできるだけはっきりと答える

内定後面談を行う際には、内定者からの質問にできるだけはっきりと答えることが重要です。面談の際は、内定者から多くの質問が寄せられ、業務内容や福利厚生、待遇などさまざまな質問が考えられます。それらの質疑応答の中で、内定者と企業側の認識のずれをなくし、認識を一致させることで、入社後のトラブルを防ぐことができます。

あいまいな受け答えをしてしまった場合、内定者との認識のずれを生み出しかねないため、具体的かつ正確な回答を心がける必要があります。また、ポジティブな面ばかりをフォーカスしてしまいがちですが、ネガティブな要素もきちんと話すことで、入社後のミスマッチを防ぐようにしましょう。

【内定後面談を成功させるためのチェックリスト】

以下は、内定後面談を成功させるためのチェックリストです。内定後面談を実施する際の参考にしてください。

  1. 面談の目的と方向性が明確になっている
  2. 面談の回数と実施時期が決まっている
  3. 内定者からの逆質問に対する回答が準備されている
  4. 面談の方法(対面、オンライン、電話)が決まっている
  5. 面談の担当者が決まっている
  6. 内定者に面談の日程と場所(またはリンク)が通知されている
  7. 内定者に対して面談時の服装や持ち物について案内がされている
  8. 内定者からの質問内容のリストが作成されている
  9. 面談の担当者が内定者の疑問や懸念点に対して明確な回答ができるよう準備している
  10. 内定者に会社の社風や業務内容を具体的に説明する資料が用意されている
  11. 評価制度について具体的な例を含めて説明する準備が整っている
  12. 給与や昇給についての情報が具体的に説明できるように準備している
  13. 仕事の繁忙期や有給休暇についての情報が正確に説明できるように準備している
  14. 内定者が話しやすい雰囲気を作るための具体的なアプローチが考えられている
  15. 面談の目的に沿った具体的な質問項目が用意されている
  16. 面談の途中で内定者の意見や希望を引き出すための質問が準備されている
  17. 内定者に対してフォローアップの機会が設けられている
  18. 面談の担当者が事前にリハーサルを行い、スムーズな進行ができるようにしている

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出典:株式会社Crowd Moove

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まとめ

ここまで、内定後面談の概要から実施する目的やメリットから、内定後面談を行う際のポイントまでを詳しく解説してきました。内定後面談は、内定者とのトラブルや入社後のミスマッチを防ぐ機会でもあります。本記事で触れた内容を活かし、効果的な内定後面談を実施しましょう。

     

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