• 2024.06.16 BPO・アウトソーシング

更新日：2024.07.01

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ライター

CrowdMoove編集部

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営業リスト作成代行とは

リスト作成代行とは、依頼した会社の要望・条件で絞った営業候補先のリスト作成の代行をするサービスです。

自社のサービス・コンテンツをお客様に購入頂くには、アポイントをもらい、商談をして購入を決めてもらわなければなりません。 アポイント獲得するために、電話、メールなどの手法でアポロ―チをします。

ここで必要になるものが営業候補先の情報をまとめたリストです。この情報が詳細であればあるほど、ターゲット層とマッチングしていればいるほど、アポイント率・契約確定率が高まり、質の高い営業ができます。

記事では、リスト作成代行のメリット・デメリット、活用方法について解説します。下記にはおすすめのサービスも記載していますので、検討の際に活用してください。

リストの入手方法

営業リストの入手方法には主に3つの手法があります。これらの手法について詳しく解説します。

1. 自社内で作成する
2. 既存のリストを作成する
3. リスト作成代行サービスに依頼する

自社内で作成する

自社の正社員を使い、1から作成します。自社内で行うため、自由に融通が利くので、リストアップだけでなく、各企業ごとに詳細な情報まで入手することが可能です。

しかし、これらを全て手作業で行うとかなりの時間がかかってしまうでしょう。また、1ヶ月ごとに情報を更新することにも時間が必要なため、営業候補先の最新情報の更新は難しいでしょう。時間が膨大に必要なため、正社員を使うにはコストの無駄遣いと言えるでしょう。

既存のリストを購入する

既存のデータからリストを作成し、そのリストを提供するサービス会社もあります。

リスト購入には、提供している企業が保有する企業データベースから、「営業部門」などで部署を絞った後に、「電話番号」「売上規模」などの基本情報を載せたリストを作成します。1件5円〜などの低コストでリストを入手できます。

また、リスト作成ツールを提供している企業もあります。これもリスト購入と同じように、その企業が保有するデータベースから自動で絞り込んでリストを作成できるというサービスです。購入と異なる点は、月額固定制で使い放題という点です。料金は各サービスごとに、絞り込める条件、扱っている企業数が異なるため、料金範囲が広いです。

リスト購入・ツール購入では、提供している企業が保有しているデータベースからの絞り込みのため、既存の絞り込み条件でないとリストを作成することができません。

リスト作成代行サービスに依頼する

リスト作成代行は、主に自社で１から行うリスト作成を丸ごと代行するサービスです。リスト作成をする正社員のコスト、作成にかかる時間を削減することが、同じ質もしくはそれ以上の質で依頼できます。

＜各入手方法の特性＞

１からリストを作成するため、自社内で行うように自由に融通が利きます。「1日前に求人を始めた企業」など日単位でのコアな条件での絞り込みも可能です。リスト購入・作成ツールでは、日単位での更新などの頻繁な情報更新は難しく、最短でも1か月ごとの更新となるでしょう（検索条件によっては1週間のものもあります）。

報酬体系は、条件1つ追加で5円〜30円、月額固定制の個人アシスタント・チームサポート、従量課金制などサービスによって様々な体系が存在します。これらより、既存のデータから絞り込むコスト購入や作成ツールよりはコストがかかってしまいます。

Crowd Mooveアシスタントでは、1時間2,200円の従量課金制を採用しています。リスト作成において、スキルがないワーカーでも時間をかければ、抽出する内容は大きく変わりません。そこで、Crowd Mooveでは、作業スピードに焦点を置き、作業しています。作業スピードを上げることで、他サービスよりも安く提供することができます。

また、作業を効率化させるためにワーカーには研修を行っており、どのワーカーでも同じ速度で同じ質のリスト作成を心がけています。以下では、Crowd Mooveが実際に行っているショートカット研修の一部を抜粋したものです。以下はリストを作成するときに使う基本的なショートカットキーですが、他にも様々なコンテンツで研修を行っています。

（寿司打1万円達成、dekiru.netなど）

このように、作業スピードを上げて、低コストを実現するために、研修を全ワーカーに行っています。

営業リスト作成代行が解決できる課題

企業が営業をする際には様々な課題が考えられます。これらの課題は、営業リスト作成代行を活用することで解決できる課題もあります。以下では、これらの課題について解説します。

1. 営業先のアポイント率・成約率が低い
2. リスト購入ツールでは得られない細かいセグメントがしたい
3. リスト作成に時間がかかる

営業先のアポイント率・成約率が低い

営業先のアポイント率や成約率が低いことは、リストアップした営業先のニーズと自社が提供しているサービス・コンテンツがマッチングしていない可能性が考えられます。また、もうすでに事業から手を引いている企業に営業をしても無駄な営業になってしまいます。

営業候補先をリスト化する際に、自社の強みを活かせる企業を細かい条件で分類することで、ターゲット企業のイメージの明確化ができます。イメージの明確化が進むと、各企業に合わせたアプローチとなり、アポイント率・成約率も上昇します。また、事業を始めたての企業に営業することもアポイント率・成約率の上昇に繋がります。

よって、質の高い営業には、営業リストに載っているターゲットの詳細と鮮度が重要になります。

リスト購入ツールでは得られない細かいセグメントがしたい

営業をする際は、最低でも1,000件の企業にアプローチが必要です。しかし、これらの多くの企業の電話番号から住所などの基本情報をまとめることは容易ではありません。これに、「女性社員が多い企業」などの詳細かつコアな条件を組み込むと、さらにリスト作成の難易度は上がります。

購入や作成ツールでは、そのサービスが設定した絞り込み条件でしかリスト化することができません。よって、コアな条件での絞り込みは難しいです。また、更新頻度も3ヶ月程度に一度なので最新情報の入手も難しいです。

リスト作成代行では、これらの詳細な条件のみを委託先に伝えることで、丸ごと委託が可能です。また、更新頻度も日単位から選択できます。これにより、最新情報の載った質の高い営業リストが簡単に作成でき、質の高い営業に繋がります。

リスト作成に時間・工数がかかる

上記で示したような最新情報の更新と、営業手法に合わせた詳細な条件のリスト作成は、自社内で行うと、膨大な時間とコストがかかります。よって、より質の高いリストを望むほどリスクは伴います。また、リスト作成のために採用を行うにも、コストがかかってしまうのでおすすめはできません。

リスト作成を委託することで、これらの時間を全て削減でき、社員をコア業務に集中させることができます。また、より低コストでリストを入手することが可能です。

営業リスト作成代行のメリット

では、リスト作成を外部に委託することでどんなメリットがあるのかを、上記で述べた課題解決と絡めて以下に詳しく説明します。

1. 営業候補先の最新情報が手に入る
2. コアな条件で絞り込める
3. 作成の時間の削減につながる

営業候補先の最新情報が手に入る

リスト作成代行には、日単位での最新情報の収集が可能なサービスもあります。リスト作成代行は、1からのリスト作成が可能ですので、様々な形態・条件での委託が可能です。

例えば、

• 「昨日から求人を始めた企業」をピックアップしてどの企業よりも先にアプローチをかけれる
• 「数日前に求人をやめた」という情報をいち早く入手することができ、無駄な営業を減らせる

が挙げられます。

このように、鮮度の高いリストを入手することは、効率の良い営業を実現します。

リスト購入と作成ツールでは、既存のデータベースの更新をしなくてはならないため、情報の更新は3ヶ月程度はかかるでしょう。そこで、リスト作成代行に依頼することで、サービスにも寄りますが、毎日の更新が可能になります。よって、どんなリストより最新の情報が載ったリストを手に入れることが可能です。

コアな条件で絞り込める

リスト作成代行は、リストを1から作成します。それにより、企業を絞り込む条件は依頼した企業側で自由に設定が可能です。

リスト購入や作成ツールでは、限られた企業のデータベースから、予め設定されている条件のみの絞り込みしかできません。

コアな条件で絞り込むことで、よりサービス・コンテンツを求めている企業をターゲットにすることができます。これにより、ターゲットをピンポイントで絞り込むことが可能です。よりピンポイントで絞り込んだターゲットに営業することでアポイント率・契約率が高まります。また、これに最新情報が加わることにより、質の高い営業が可能になります。

下記はリスト購入とリスト作成の具体例を比較した表です。リスト作成の例としてCrowd Mooveアシスタントの料金体系で説明します。Crowd Mooveアシスタントは従量課金制であり、一律2200円/1hでサービスの提供を行っております。今回の比較では、1件1分の計算で料金を算出します。

この表からわかる通り、契約率が0.1%→0.2%に向上することで、売上総利益は作成代行がリスト購入を上回ります。このように、リストを1から作成し、ターゲットをピンポイントで絞り込むことで、契約率が向上し、大幅な利益向上に繋がります。また、今回は1000件で比較しましたが、この件数が増えるほど利益の差は拡大すると考えられます。

作成の時間が削減できる

上記で述べたように、基本情報をリスト化することも時間がかかります。更に、コアな条件で絞り込むとなると、膨大な時間が必要でしょう。また、社員の少ない中小企業などでは、社内だけではリストを日単位で更新することはほぼ不可能でしょう。

リスト作成代行にはこれら全てを丸投げすることが可能です。これにより、社員の負担も削減に繋がり、自社の利益に直結するコア業務に集中することが可能になります。

営業リスト作成代行のデメリット

リスト作成代行にはメリットがたくさんありますが、デメリットも存在します。以下ではそのデメリットについて解説します。

1. ターゲットが定まっていないと無駄なコストになる可能性がある
2. 顧客情報の取り扱いに注意が必要

ターゲットが定まっていないと無駄なコストになる可能性がある

リスト作成代行を依頼する際にターゲット像が定まっていないと、粗いリストが作成されてしまい、企業のニーズに合っていない営業をしてしまう可能性があります。また、依頼した企業とリスト作成代行サービスの間で、ターゲット像に相違があると、リスト化する際に、ターゲットになり得ない企業が入ってしまう可能性があります。

このような場合、アポイント率・成約率は悪化して、無駄な営業をすることになり、効率が落ちてしまいます。

代行を依頼する前に、自社の強みはどこなのか、強みを活かせる企業はどのような企業に当てはまるのかなどの、詳細なターゲット像の明確化をしてください。それから、依頼をする際に、担当者とターゲット像の擦り合わせをきちんと行いましょう。

顧客情報の取り扱いに注意が必要

営業リストの作成を代行依頼をする際に、「自社の業績」「過去の営業先」などを外注先に渡すことになります。

外注先はあくまでも他企業ではあるため、自社の管理内ではありません。基本的に、情報が漏洩することはありませんが、情報を渡すことにより、漏洩のリスクは高まります。

万が一、漏洩した際の対処がどのように行われるのか、情報の取り扱いはどのように行っているのかなどのプライバシーポリシーをよく確認した後に契約をしましょう。

リスト作成代行サービスを選ぶポイント

リスト作成代行サービスのメリット・デメリットを踏まえたうえで、サービスを選ぶ際のポイントを以下で説明します。

1. 料金体系
2. 実績
3. セキュリティ
4. 業務形態

料金体系

サービスによって、料金体系は様々です。以下で料金体系について詳細に解説します。サービス選定をする前に把握しておきましょう。

＜条件ごとの課金制＞

リスト作成代行サービスには様々な料金体系が存在します。リスト作成の主な料金体系は、「企業名」「URL」などを1件として、1件5円〜30円と言われています。この料金体系はターゲットの絞り込み、どのくらいの情報量を依頼するかで、大きく料金が変動します。

＜月額固定制＞

月額固定制では、1ヶ月10万円が相場です。月額制の場合、取得できる条件数が決まっていたりします。よって、条件の自由度は高いですが、得られる情報数が限られます。

＜従量課金制＞

従量課金制では、必要な分を必要なだけ得ることができます。必要な企業だけの詳細な条件取得を依頼したり、取得する条件をその都度変えたいなどの要望に適しています。

他にも、リストを無料で配布しているサービスがありますが、リストの鮮度は保証されていないので、営業に使うことはおすすめできません。このように料金体系によって、特色が様々あります。自社のニーズを明確にして、依頼することが大切です。

実績

自社に合ったサービスを選ぶポイントとして、自社がターゲットとしている業種のリスト作成に実績があるのかということが重要になります。

リスト作成の実績があっても、業種の得意不得意は存在します。事前に口コミやサービスのHPを閲覧してから自社と合ったサービスを選ぶことが重要です。

セキュリティ

上記のデメリットで述べたように、情報漏洩のリスクが高いため、サービスのセキュリティ体制が万全であることの確認はサービスを選ぶ際のポイントとなります。

どのようなセキュリティ体制をとっているのか、仮にトラブルが発生した際の対応などを契約前に確認しておきましょう。

業務形態

リスト作成代行の特徴は料金体系以外にも業務携帯がサービスによって異なります。

例えば、リスト作成代行のみを行っているサービスもあれば、リスト作成からアポイント獲得に繋がる営業メール送信、営業電話まで行うサービス、営業手法のできる営業コンサルティングも請け負っているサービスも存在します。

自社のニーズを明確にして、自社にとって必要なサービスを選びましょう。

営業リスト作成代行会社比較

リスト作成代行サービスはサービスによって、給与体系、強みが大きく異なります。よって、自社のニーズを明確にして、そのニーズにあったサービスを選びましょう。以下は簡単な比較表です。比較表の下にはより詳しいサービス説明を記載しています。サービス選びの参考にしてください。

Crowd Mooveアシスタント｜株式会社Crowd Moove

出典元：株式会社Crowd Moove

Crowd Mooveアシスタントは業界では珍しい従量課金制での提供をしています。料金も一律で1時間2200円とシンプルな料金体系で、低コストでの代行が可能となります。

代行依頼後は、企業ごとに専属PMが1人つき、業務をサポートします。ご連絡を頂いたら、6時間以内の返信を徹底しており、スピード対応を重視しています。

従量課金制であるため、「絞り込み条件を変えてほしい」などの急な変更にもすぐに対応可能です。また、毎日稼働することができるので、日単位での最新情報の更新が可能です。ターゲットとしている企業に毎日営業メールを送信することもできます。

HELP YOU＋Tech｜株式会社ニット

出典元：株式会社ニット

170万社以上の企業が登録されているデータベースから最新の情報を収集して、信頼性の高い営業リストを作成しています。

データベースは3ヶ月ごとに更新しており、高品質な営業リストを作成できます。

大量のデータでも1週間〜10日で納品可能です。

リストエージェント｜株式会社LEO

出典元：株式会社LEO

専門エージェントによる徹底したヒアリングをした上で、依頼した企業の営業手法に最適な質の高いリストを提供できます。

企業リストの提供だけでなく、営業手法の見直しができる営業コンサルティングから一部の営業代行まで依頼可能です。

株式会社リストアップ総合研究所

出典元：株式会社リストアップ総合研究所

リストアップに特化したサービスです。

インターネット上の情報を毎回調査してリストを収集します。そのため、クライアントの営業手法に合わせた最新情報を載せたリストアップが可能です。

お問い合わせフォームメールがある企業ホームページのみをリストアップするため、問い合わせ時の空振りを減らすことが可能です。

営業リスト作成 .com｜株式会社オフィスあしずみ

出典元：株式会社オフィスあしずみ

リストアップに特化して、必要最低限の業務を突き詰めることで、業界最安値に挑戦しているサービスです。

1,000件のリストアップの場合、データが共有されてから5営業日以内で納品が可能です。また、日本人スタッフが全て手作業で行うため、高品質なリストを期待できます。

株式会社エンカレッジ

出典元：株式会社エンカレッジ

エンカレッジは、「会社名」「住所」「ホームページのURL」「業種内容」の項目がある営業リストを3,000件まで無償で作成しています。

また、問い合わせフォーム営業、メール送信、テレアポなども代行しています。

無料の営業・マーケティングのコンサルティングを実施しており、気軽に相談が可能です。

株式会社アイランド・ブレイン

出典元：株式会社アイランド・ブレイン

リスト作成からアポイント獲得までを代行するサービスです。新規開拓営業を完全成果報酬型で代行しており、90,000件以上の商談を獲得した実績があります。

どんな業種・条件の営業代行でも一律の成果報酬型です。サービス変更、リスト追加、エリア追加も、無制限に対応可能です。

Urizo｜株式会社セールスポート

出典元：株式会社セールスポート

560万社以上の企業情報が営業リストとして取得できるリスト作成ツールです。「iタウンページ」や「ハローワーク」などの28以上のサイトから、企業の電話番号や住所などを収集できます。

1,500件分の収集できる無料版もあるので、期限は1週間ですが、お試しすることができます。

まとめ

本記事では、リスト作成代行サービスについてメリット・デメリット・選ぶ際のポイントなどを紹介しました。

• メリット
  自社内では行うことが難しい詳細で鮮度の高いリスト作成を、丸投げすることが可能です。質の高いリストを入手することは、質の高い営業に繋がります。
• デメリット
  自社のターゲット層が定まっていないと、どんなに詳細な情報があったとしても、成約には繋がりません。よって、無駄なコストとなる場合があります。また、顧客情報の取り扱いにも注意が必要です。
• 選ぶ際のポイント
  料金体系、サービス内容など、サービスによって様々です。依頼する前に、自社のニーズを明確化して、どんなサービスが必要なのかを見極めることが重要です。

このように、リスト作成代行サービスを活用することで、自社内の業務の負担を大幅に減らして、効率の良い営業を可能にします。一方で、活用することができないと、営業がうまくいかずに、無駄なコストになる可能性があります。よって、そのサービスの特色を理解してから選ぶことが重要になります。