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投稿日:2024.10.17(木)
更新日:2024.10.28(月)
目次
昨今の日本では就職したい就活生よりも、採用したい企業の数が多い「売り手市場」と呼ばれ、特に知名度の低い中小企業などは、候補者を集めることが難しくなっています。
また、近年の学生は、採用が決まり次第、就職活動を辞めてしまう学生も増えていて、早期選考の価値が上がっています。そこで、昨今では、早期選考に直結するインターンシップの価値が高まっています。
以下は学生のインターンシップ参加率のグラフです。
出典:マイナビ「2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(4月)」
上記からわかるように、インターンシップの参加率は年々増加しています。26年卒の学生のインターンシップ参加率は4月の時点で、例年が0%のところ、9.3%と向上しており、インターンシップの需要は高まっています。
インターンシップの種類として、大きく分けて、以下の3つの種類があります。それぞれの特徴について、解説します。
短期の企業のイベント・説明会は、オープンカンパニーと呼ばれ、数時間程度の実務体験による個社や業界に関する情報提供・PRを目的としています。
オープンカンパニーは、期間が短く、プログラムの内容にも限界があるため、自社に興味のある人材を増やすことを目的としています。
メリットとして、学生の拘束時間が少ないことにより、参加しやすいことが挙げられます。また、多くの学生が参加できるため、企業側もたくさんの学生にアプローチすることができ、企業の認知度を高めることができます。
オープンカンパニーのデメリットとしては、プログラムの内容に限界があることです。期間が短いため、具体的な業務の体験の提供が難しいです。
中期インターンシップでは、数日〜1ヵ月のインターンシップのことを指します。
中期インターンシップの目的としては、企業の具体的な業務内容であったり、学生の業界理解を目的として行う場合が多いです。
中期インターンシップに参加する学生は、オープンカンパニーで優秀であった学生を引き抜いて、行う場合もあり、より具体的な内容のインターンシップを行うことができます。
例えば、課題を1つ提示して、5人程度のグループで課題解決策を発案、社員に発表するなど、学生の成長の手助けとなるような内容を実行できます。また、課題解決のために、会社の状況であったり、業界を理解しなければいけないため、学生の企業理解も深まります。
中期インターンシップのプログラムとしては、議論やプレゼンがメインとなります。それにより、学生の企業理解は深めることができますが、企業の魅力が伝えにくいといった側面があります。可能な限り、社員との交流の場を設けることが重要です。
長期インターンシップでは、2ヶ月以上のインターンシップのことを指します。
[目的]
企業側は、長期インターンシップを行うことで、優秀な人材と早期にコンタクトをとることが可能になります。また、大学生などの人材を育成し、そのまま社員として採用することも目的の1つとなります。
長期インターンシップでは、学生には社員と同じ働きをしてもらい、給料を出す場合がほとんどです。よって、学生自体の成長になることはもちろん、優秀な学生を引き抜いて、早期選考に繋げられるなどの、企業側のメリットがあります。
また、大学1年生や2年生も対象になっており、早期に接点をもつことで、優秀な人材の早期確保につながります。
弊社CrowdMooveでも、長期インターンシップを行っています。学生同士がそれぞれtopicを持ちより、MTGで共有したり、研修を毎週行い、学生自体が成長できるプログラムを設計しています。
このように、社員のように戦力として働いてもらい、その中で、優秀な人材を採用するなどの施策をとることができます。
長期インターンシップのデメリットとしては、長期間雇うため、インターン生を受け入れる準備をしなければなりません。例えば、インターン生向けの研修などの成長機会の提供や、指導する社員の時間や手間が取られます。
インターンシップを構築する上で、学生がどんなインターンシップに参加したいと考えているのかを理解することは重要です。
学生がインターンシップに参加する目的としては、以下です。
引用:リクナビ 就活準備ガイド
「インターンシップに参加する意味・目的とは?必要性はある?【先輩たちにアンケート】」
学生がインターンシップに参加する目的として、以下が上位3つの項目となりました。
学生がインターンシップに参加する時期は、まだ就活の軸が決まっていない学生が多いと思います。インターンシップに参加することで、「業界・企業理解」と共に、自分の長所と短所を知りたいなどの「自己分析」を進めることを目的としている学生が多いです。また、インターンシップの面接を通して、「就活の予行練習」をしたいといった学生もいます。
その他には、「人脈を広げるため」「新卒の採用担当者の声が聴ける」などといった意見もありました。
また、参加したいインターンシップのプログラム内容としては以下です。
引用:2026年卒・キャリア意識やインターンシップ等に関する調査 ~キャリタス就活会員調査(2024年6月発行)
上位の3つの項目としては、以下のように読み取ることができます。
このように学生が求めるインターンシップのプログラム内容として、業界理解や企業理解を深めることを重要視しています。学生は、「参加することで学べる事がある」「自己分析につながるフィードバックがもらえる」など、就活の軸を見つけることが多いと、学生からの評価も高くなるでしょう。
今までのインターンシップが、社員が一方的に話すだけの「会社説明会」のようになっていた場合、業務を体験できる内容や、社員と接する機会を増やしたプログラムに変更するようにしましょう。
例えば、営業の商談ロールプレイングや、疑似接客体験です。
また、理系学生の多くは、「自分の専攻分野と関連があるもの」といったプログラムを望んでいます。しかし、理系業種の業務は、様々なスキル・ノウハウを必要とするため、短期ではできる内容が限られてしまいます。理系学生を募集のメインとする企業は、業務と関連のある短期間でできるインターンシップが求められます。
例えば、自社のノウハウを活用してつくるロボット作りなどは、機械系の学生に刺さるでしょう。他にも、実際に工場に招待して、実際の業務を目で見てもらうなどが挙げられます。
以下では、なぜ企業がインターンシップを行う必要があるのか、インターンシップを行うことで企業側にどんなメリットがあるかを解説します。
どんな企業でも、「優秀な人材を確保したい」と考えているでしょう。そこで、インターンシップを行うことで、優秀な人材を確保できる可能性が高まります。その理由としては、早期にコンタクトをとることで、関係を構築できるからです。
短期のオープンカンパニーでの新規事業立案やグループワークを通して、周りより突出している人材を見つけることができます。そういった人材を、中期の少人数のインターンシップに招待するなど、コンタクトをとることができます。
また、長期のインターンシップでは、大学1年生、2年生からも募集することが多く、優秀な人材と早期に関係を築くことができます。また、長期インターンシップでは、社員と同様に働いてもらうため、優秀な人材を見つけやすいです。
インターンシップのメリットとして、本選考の母集団が増加することが挙げられます。
短期のオープンカンパニーは、複数回開催できる他に、応募のハードルが低いため多くの学生とコンタクトをとることができ、企業の認知度を高めることができます。企業の認知度を高めることは、本選考のエントリーを増やすことにつながります。
誰しもが一度は聞いたことがあるような企業では、そういった目的でのインターンシップを行う必要がないかもしれませんが、小さな企業は認知度を高めることが採用業務の第一歩です。
下記は、株式会社キャリタスが調査した「インターンシップと本選考エントリー」の関係性についてのグラフになります。
インターンシップを行うことで、内定辞退率を減らすことができます。
学生と良好な関係を構築できると、内定辞退率を減らすことにつながります。就活生と距離を縮めることは、就活生に安心感を提供することができ、内定につながります。
例えば、インターンシップで、採用したい人材に目星を付けて、その人材に1週間に1度の面談を組むなどの施策をしている企業もあります。
就活生と絆を深めるために、「人事・社員のカベを超える」といったポイントを重視しましょう。ただし、「人事・社員のカベを超える」このポイントを意識しすぎて、友達のような距離感にならないようにしましょう。尊敬されつつ、心の距離の近い人生の相談相手になりましょう。
インターンシップを成功させるには、企業と参加する学生の両方にメリットがある必要があります。以下では、成功につながるインターンシップのプログラムの作成について解説します。
まず、インターンシップを行う目的を明確にしましょう。その目的により、インターンシップの期間やプログラム内容が変わってきます。目的別にインターンシップの例を以下に示しました。
期間 目的 プログラム内容 短期 ・自社の認知度を向上させたい
・自社に興味がある人材を増や
したい・企業説明会
・オフィス見学
・先輩社員との交流
・グループワークでの簡単な疑
似体験中期 ・優秀な人材を見つけたい
・自社の業務内容に詳しい人材
を増やしたい・1つの課題に対して解決策の
立案
・新規事業立案のグループワー
ク長期 ・参加している学生を成長させ
たい
・優秀な人材と早期に接点をも
ちたい・社員同様の業務をして働いて
もらう
目的を明確にしたらターゲット・求める人材を明確にしましょう。求める人材を明確にするときは、実際に自社で活躍している社員の像を参考にすることが良いでしょう。以下に例を挙げます。
パフォーマンスを発揮するタイプは、自社のITエンジニアでいえば○○さんのような人物で、彼は入社
時に『革新的なテクノロジーで世界を変えたい』という動機で入社をしていた。
仕事に対しては『新しい技術を学び、それを実際のプロジェクトに応用すること』をやりがいに感じ
てくれている。
プロジェクトの要求を深く理解し、効率的でスケーラブルなソリューションを提供するのが得意な点
が、好業績に結びついているようだ。
企業の魅力は以下のようにカテゴライズすることができます。また、カテゴライズした魅力に合わせて、学生への伝え方の参考を記載しました。
魅力 伝え方 仕事環境と文化 ・インターンシップでの業務体験
・オフィス見学
・社員が参加するセミナー
・社員インタビューキャリアと成長機会 ・キャリアパスの具体例を紹介
・メンターシップ体験紹介報酬と福利厚生 ・企業説明会
・社員インタビュー企業の安定性と将来性 ・業界内での自社のポジション
・競争優位性の強調
・新規プロジェクトの発表技術とイノベーション ・最新技術の紹介
・技術に関するセミナー
・イノベーションの成功事例紹介企業の社会的責任 ・環境報告書の提供
・どんな場面での社会貢献をしているかを紹介
インターンシップから学生を内定承諾につなげるには、インターンシップ後の動きが重要です。その動きとして、以下のような施策が挙げられます
昨今の学生の動向として、「内定が決まり次第、就活をやめる」といった学生が少なくありません。よって、優秀な人材を確保することが難しくなっています。
そこで、早期選考の導入が効果的です。インターンシップに参加してくれた学生のみに特典として、「早期選考の実施」や、「選考課題の課題を先に教える」など選考に進むメリットを提供しましょう。
以下は、26年卒学生を対象に、株式会社学情が調査した就活の意識調査に関するアンケートです。
引用:株式会社社会情
このグラフから読み取れるように、26卒学生が参加したいと思っているインターンシップの形式は、圧倒的に選考直結型を希望していることが明らかです。
このことからわかるように、現代の学生は就活をなるべく早く終わらせたいといった思考があることが考察できます。
しかし、早期に採用をしたからといって、必ず内定が承諾されるわけではありません。そこで、以下の施策を実施しましょう。
インターンシップで見つけた優秀な人材や、早期選考で採用した人材には、定期的に接触するようにしましょう。インターンシップなどで持ってもらった興味が薄れないようにすることが重要です。
特に、内定が決まっていない学生は、就活の不安や悩みを抱えているため、定期的な接触により、相談相手になることで、安心感を提供することができます。その結果、お世話になった企業に入りたいとなり、採用につながる可能性が高まります。
情報発信も上記の接触と同じように、興味を薄れさせないことを目的とします。リアルに触れることができないといった場合は、メルマガ配信、動画配信などがおすすめです。
インターンシップを行う上で、プログラム内容の構築などの事前準備や、エントリー管理・メール業務の業務工数が増加します。それにより、社員の業務負担がかかり、実際の業務が回らくなると、本末転倒です。
Crowd Mooveでは、「Crowd Mooveアシスタント」というアウトソーシングサービスを提供しており、バックオフィスを初めとした様々な業務をアウトソーシングできます。また、どんな業務でも一律1時間2,200円でアウトソーシングすることができ、専属PMが一気通貫して担当します。
もちろん採用業務のアウトソーシングが可能で、専門的ノウハウを活用した求人媒体選定から、スカウト、書類選考、面接までをアウトソーシングすることができます。また、数多くの応募にも対応できるオペレーションを設計しています。それにより、委託して頂いた企業の仕事を最終面接のみにすることができ、採用業務を軽減することができます。
通常業務が忙しくて、採用業務に手が回らないなどの悩みをかかえている企業様はお気軽にご相談ください。
料金 一律1時間2,200円 対応可能業務 ・バックオフィス
・人事
・採用
・カスタマーサポート
・マーケティング
・営業
学生は学業で得た知識を実際の業務に応用する機会を得ると同時に、自身のキャリア選択の参考とすることができます。企業にとっては、優秀な学生を見極める機会となり、将来的な採用者候補としての関係を築くことができます。
インターンシップは、プログラムの内容や期間などを変更することで、目的を変えることができます。自社の採用業務の目的は何かを明確にして、それに合っ
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