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投稿日:2024.10.17(木)
更新日:2024.10.28(月)
コロナウイルスの影響やコミュニケーション手段の多様化により、テレワークが普及している現代において、多くの企業が採用プロセスを完全にオンラインで実施するようになりました。特に、会社説明会や面接などの重要な選考ステップがオンラインで行われることが一般的となっています。
本記事では、オンライン採用のメリットやデメリット、そして注意すべきポイントについて詳しく解説していきます。これにより、企業がオンラインでの採用活動を効果的に行うための参考となる情報を提供します。
目次
オンライン採用とは、採用プロセスの一部や全てをオンラインで行う採用手法です。主に、面接をビデオ会議ツールを活用して、オンラインで行う手法をオンライン採用と呼びます。
オンライン採用などのリモートでの採用や仕事が増えたのには、以下の背景が考えられます。
オンライン採用が普及した要因として、新型コロナウイルスの影響が挙げられます。感染拡大により、対面での実施ができないため、多くの企業がオンライン採用をせざるを得ない状況でした。コロナ期に定着したオンラインワークは、コロナウイルスが収束した今でも継続しています。
近年、日本の少子化が進行しており、労働人口の減少が企業の採用活動に深刻な影響を及ぼしています。特に、特定のスキルを持つ人材の不足が顕著であり、企業は優秀な候補者を獲得するために競争を強いられています。これにより、求職者にとっては「売り手市場」が形成されており、企業が採用活動において困難を抱える状況となっています。
オンライン採用は、インターネットさえあれば、地方や遠方からでも参加できるため、企業はより多くの候補者にアプローチできます。また、企業説明会や選考プロセスをオンラインで実施することで、移動の負担を軽減し、忙しい就活生や社会人の応募意欲を高めることができます。このように、参加のハードルを下げることができます。
昨今では、オンラインと対面を活用したハイブリッドのコミュニケーションの多様化の傾向が見られます。就活生や転職希望者の中には、オンライン採用にメリットを大きく感じている人も多く、オンライン採用を活用していないと、時代遅れの企業という認識を持たれてしまう可能性があります。
「OfferBox(オファーボックス)」を運営する株式会社i-plugは、2025年卒業予定学生を対象に「就職活動の選考過程に関する調査」を実施しました。
引用:株式会社i-plug「就職活動の選考過程に関する調査」
上記のグラフから読み取れる通り、9割以上の25卒学生が「オンラインを取り入れた選考過程」を希望していることがわかります。このうち、オンラインと対面の両方を取り入れた「ハイブリッド形式」を希望する学生は65.1%でした。このように、就活生目線でも、オンライン形式での採用活動が望まれています。
採用活動をオンラインで実施するメリットとしては、以下が挙げられます。メリットを理解することで、より効果的なオンライン採用を行うことができます。
オンライン採用を活用することで、採用活動におけるコストを削減することができます。オフラインでの実施は、面接や説明会の会場費用、資料などの準備費用、交通費、宿泊費など様々な経費がかかります。オンラインでの採用プロセスはこういったコストが不要です。
オンライン採用は会場予約、資料作成などにおいて、必要な準備が簡単であり、応募者と面接官とのスケジュール調整がオフラインよりも柔軟に行うことができます。特に、複数の面接を必要とする場合、オンラインであれば面接日を短縮することができるため、最終的な採用決定までの期間を短縮することができます。
オンライン採用は、就活生がどこからでも参加できることがメリットです。企業としては、遠方の学生にアプローチできるため、地方の企業は、東京などの首都圏の学生にもアプローチすることができます。
また、オンラインでの採用は、就活生にもメリットがあります。オンラインの場合、移動する必要がないため、自宅など好きな場所から面接に参加することができます。自宅などで参加する場合、面接会場よりもリラックスした状態で、面接に望むことができます。よって、精神的にも肉体的にも負担が軽減されます。
オンラインでの採用はメリットが多いように感じますが、オフラインの方が秀でていることもあります。以下では、デメリットを解説します。
オンライン採用では、zoomなどのビデオ面接ツールを活用します。応募者とのコミュニケーションが画面越しになります。画面越しでは、カメラのアングル、画質の影響で応募者の微妙な表情の変化などが読み取りづらいです。
また、身長、スーツ姿が様になっているかなど対面でしか感じ取れない雰囲気を感じることができません。その結果、応募者の人柄や企業文化との適合性を判断するのが難しくなることがあります。
オンライン面接では、インターネットに接続しているため、接続不良により通信が途切れるリスクがあります。そういった場合、面接の段取りが悪くなる可能性があります。
接続不良による通信切れが多発すると、面接を中断するといった面接の質が低下します。それにより、採用プロセスの遅延が起こり、選考スピードが逆に低下してしまう可能性が考えられます。
最終面接などのより重要なプロセスでは、こういったことがないように、オフラインで行うことが推奨されます。
採用プロセスの全てをオンラインで行うことは、応募者と面接官の双方に負担が少ないですが、対面でのコミュニケーションが不足します。オフラインの面接で感じることができる企業の雰囲気や面接官や社員が持っている魅力が伝わりにくいです。そのため、応募者に企業への愛着が沸きにくいです。
応募者が企業への愛着が湧いていないと、内定辞退や選考辞退をする可能性が高まります。そのため、内定後に研修や定期的な連絡を取るなどの内定後フォローを強化するなどの対策が必要です。
以下に、株式会社i-plugが調査した「(全工程をオンラインで良い)と回答した方以外に伺った対面で企業と会いたい理由」を示します。
引用:株式会社i-plug「就職活動の選考過程に関する調査」
上記から読み取れる通り、「対面の方が企業の雰囲気や社風を知ることができると感じるため」が最多の75.4%でした。次いで「対面で話す方が相手のことを理解でき、選考に望みやすいと感じるため」が53.0%でした。このように、就活生は対面で感じ取れる企業の雰囲気を重視している傾向があると読み取ることができます。
オンライン採用では、企業の魅力をオフラインでの採用プロセス以上に伝える必要があります。そこで、以下に効果的なオンライン採用の流れについて解説します。
まず、会社説明会を行います。オンラインでの説明会であれば、就活生は全国のどこからでも参加することができます。よって、たくさんの就活生にアプローチすることができます。マイナビなどの就活サイトやInstagramなどのSNSを活用して、説明会があることを告知し、できるだけ多くの就活生に見てもらうようにしましょう。オンラインであれば、応募のハードルは低いため、たくさんの就活生を集めることができます。
また、オンラインでの説明会では録画配信での開催も可能ですが、ライブ配信の方が、就活生の興味を惹きやすく、企業の雰囲気を伝えることができます。しかし、オンラインでの開催は、オフラインの説明会と比べて、気軽に参加できるため、途中退室や辞退が多くなります。
チャットの活用や、視聴者を巻き込んだクイズや、課題解決などの工夫が必要です。また、説明会を受ける際に、簡単な選考を設けて行うことも1つの手です。簡単な選考を設けることで、応募者に「選ばれた人間しか見れない」と思わせることで、最後まで配信を見てもらう可能性が高まります。
説明会を設けることで、オンラインの面接では伝わらない企業の魅力から雰囲気を、応募者に感じてもらう機会となります。
オンライン説明会では、書類選考からweb面接、録画面接などの選考フローを詳しく説明しましょう。録画面接に慣れていない就活生は多いです。また、それらの案内メールは、応募者の興味が離れることを防ぐために、説明会の直後に送りましょう。
web面接や録画面接には、あらかじめ応募者がツールにログインする必要があります。トラブルが起きないように、必ず応募者に動作確認や方法について説明しましょう。
オンライン面接には、web面接と録画面接の2つがあります。web面接では、面接官と日程を合わせて、面接官の質問に答えていくといった対面の面接と似た雰囲気で行うことができます。
録画面接は、すこし変わっていて、あらかじめ用意された質問に答えた動画を、応募者自身がスマートフォンで録画して、その動画を企業に送ります。応募者は、何度もやり直すことができるため、少し変わった手法です。対面やweb面接よりも魅力を伝えることが難しいため、応募者の工夫が必要です。
最後に、面接内容を評価する段階に移ります。オンライン面接では、録画機能を利用することで、面接にリアルタイムで参加できなかった関係者にも面接の様子を共有できるのが大きな利点です。これにより、複数の関係者が面接内容を確認し、意見を交わすことが容易になります。また、面接内容を後から振り返ることができるため、より客観的かつ慎重な判断が可能になります。
企業によっては、初回の面接をオンラインで行い、その後の2次面接や最終面接をオフラインで実施するケースも多く見られます。自社の目的に合ったプロセスでオンライン採用を行いましょう。
上記では、採用プロセスにオンライン手法を設けることのメリットについて解説しました。しかし、しかし、オンライン採用を成功させるためには、単に面接をオンラインで行うだけでは不十分ということも伝わったでしょう。以下では、オンライン採用を成功させるポイントについて解説します。
オンライン面接では、就活生が事前に準備を整えやすいため、カンペを用意して質問に答えるケースが増えます。これにより、表面的な回答が得られる可能性があるため、様々な角度から質問を行うことが重要です。また、臨機応変に対応する力を測ることが難しいです。
例えば、「ある業務プロセスに関して、改善提案を行うように求められました。まず、どのような情報を収集し、次にどのように分析しますか」などの、思考プロセスや問題解決能力を試すような質問を取り入れることで、応募者の真の実力をより深く理解することができます。
オンライン採用では、内定者が企業に対する愛着を持ちにくく、結果的に内定辞退のリスクが高まります。これを防ぐためには、内定後のフォローを徹底して行うことが不可欠です。定期的なオンラインミーティングや内定者向けのウェビナー、既存社員との交流機会を設けることで、企業文化や職場の雰囲気を感じてもらい、内定者が入社後の自分を具体的にイメージできるようにします。また、リーダーシップチームとの個別面談を通じて、内定者の不安や疑問に対応し、信頼関係を深めることも重要です。
オンライン採用のメリットを活かしつつ、オフラインの要素を取り入れることで、オンラインの限界を補うことができます。
例えば、最終面接や内定後のオリエンテーションをオフラインで行うことで、直接的な対話や企業訪問の機会を提供し、より深い信頼関係を築くことができます。オフラインの面接を通じて、応募者が企業の環境や文化を直接感じることができるため、ミスマッチを防ぎやすくなります。ハイブリッドなアプローチを採用することで、オンラインとオフラインの利点を最大限に活かし、より効果的な採用プロセスを実現しましょう。
オンライン採用を活用することで、採用業務の負担を軽減することができます。しかし、日々の業務に追われている企業は、採用業務の準備から行うことも大変だと思います。そこで、アウトソーシング活用することで、採用業務を丸投げすることができます。
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本記事では、オンライン採用のメリット・デメリットから、成功させるポイントについて解説しました。
オンライン採用を活用するメリットとして、以下が挙げられます。
一方で、コミュニケーションが図りにくく、内定辞退率が高まるリスクが考えられます。
オフラインでの採用に比べて、メリットもありますが、デメリットも大きいです。自社の目的に合ったオンライン採用をしましょう。
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